狙われたピエロ2

2.研究所にて
ある日、アースの歴史について図書館で調べ物をしていたら、
一人の爺さんに声をかけられた。爺さんと言うと失礼かもしれないが、
髪が真っ白だったので、そう思った。だが、見た目ほど年をとっていないらしい。
私は、この星の人類が発している言葉や文字は理解できたのだが、
発声の訓練は未熟だった。そんな、つたない私にも興味深く話しかけてくる。
よく聞くと彼は研究所で精神物理学を研究しているそうだ。
彼はガル博士、私を研究所へ招待してくれた。
研究所でガルは切り出した。
「ジン、君はこの星の人ではないね。私にはわかる。話してくれないか。」
「博士、何故そう思うのです。その訳から聞きましょう。」
と私は、キーボードを叩きPCのディスプレイに表示させて見せた。
「では、話そう。私の研究は人類の精神とエネルギーの関係を解き明かす事。
この星では恨み辛み欲望が日々増大し、そのことにより精神質量が増大している。
結果、時空は捻じ曲がられ、精神質量が増大すると精神相対性理論により
その部分の時間の進むスピードが抑えられてしまう。ジンはこの理論が理解できるかね。
私が君の存在に気付いたのは、君の周辺の時空がアース人のそれと違っていたからだよ。
私は長年の研究で、時空の変化を読み取るセンサーを開発した。
そのセンサーが君を感じているんだ。」
「そうですか。そこまでおっしゃるのなら、お話しましょう。」
私は、この星に来た理由を博士に話した。
ガルによると、時空の歪によって色々な事件が起きているそうだ。
その代表的な例が、この星で起きた世界戦争での一大悲劇で、
攻撃側は既に宣戦布告文書を敵国に送ったのだが、攻撃を受けた側の、
欲望が溜まりに溜まり時空が押し曲げられ時間のずれが起きてしまった。
そのことでお互いの憎悪が増大し、さらなる悲劇を連鎖した。
また、アース温暖化の原因は、人類の恨み辛み欲望が増大したことによる
精神質量の増大によって、アースの公転スピードが減少、公転軌道が変化し、
恒星サンへ接近しつつある事が一番の原因だともガルは言っていたが、
このことをこの星の人は気付いていないし信じてもくれないそうだ。
私は、宇宙警察機構の許可を取り、ガルと共同研究することにした。
まずは、時空センサーの性能をアップさせることから始めることにした。
それとまだまだ調べることも多いようだ。
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