奈落の底から帰ってきた男

世間では俺の生まれた時代をEDO時代と言う。
誰も信じてはくれないと思うが、俺はそのEDO時代に生まれ、
HEISEIの海外を旅した男だ。

いったい何が起きたのか?そのことについてお話しよう。
俺はEDOで、ちとは有名な歌舞伎役者だった。
斬新な歌舞伎。俺はそれを目指した。
新し物、初物が好きなEDOの町人には多いにうけたんだ。
だが、伝統的な歌舞伎業界、次第にパッシングを受け、
精神的にも落ち込み。命を絶とうとまで考えた。

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そんな時、どうせ死ぬなら奈落の底という奴を覗いてからにしよう。
そう思った。皆さんもご存知だろう。歌舞伎の舞台セットには、
迫り出し装置、今風で言うオーケストラピットのような機構があり、
そこには、歌舞伎の華やかさに隠れた、怨念のようなものが溜まり、
その底は奈落、つまりは地獄に通じているというのが、
もっぱらの噂だった。

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俺は、歌舞伎役者を辞め、全てを捨てて奈落の底を掘り進んだ。
そうしてたどり着いたのが、時間も超越したHEISEIの伯剌西爾(ブーラジル)
という国。そこでみたのは、リョのカーニベルとかいうもの。
明るい、なんだ、自らをラティンと呼んでいた。
明るい、ペエロ達。俺のペインティングもブーラジル人には、
異国情緒を思わせたのか人気があったんだぜ。

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数年が過ぎ、そこで出会った人たち、明るさ、
そのことをEDO町人に伝えよう。
そう決心し、通ってきた奈落の底を戻ることにしたんだ。
二度目の時空トラベル。

そうしてEDOで伝えた。
「奈落の底には、そしてっ、底を抜けると飛びぬけて明るい人々がいた。」
まぁ誰も信じてはくれなかったんだがね…。
俺は、心を持ち直し、歌舞伎役者として生涯を全うした。

そして、いつしか時代はHEISEIに…。当たり前だが俺は天の人となっているんだが、
下界を覗くと、あのリョのカーニベルが見えた。懐かしい。

そして、EDOからTOKIOと名を変えた町の様子を覗いてみた。
随分変わったなぁっと、町人の会話に耳を傾けたところ、ほっほっほっ。
時代を超えて今でも、「底抜けに明るい」という言葉が使われているみたいだ。
その言葉の本当の意味はね…。その言葉を作った人はね…。ふっふっふっ。
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江戸のテーマパーク、ブラジルショップ、底抜けという言葉がつながるとこんな話になった(苦笑)。
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奈落の底から帰ってきた男」への5件のフィードバック

  1. こんばんは☆おもしろいですー!そか!地球の裏側に!奈落でつながっていたんだー。私も時々、ヘコみ過ぎて、自分でがむしゃらに穴を掘り進みたいときがあるけれど、もしかしたら、ものすごくポジティブになれる場所を見つけて、自分に自信が持てるようになるのかな!?

  2. またまた面白い世界が展開して・・・毎回アイディアの組み立て方が素晴らしいでございます。底を抜けると明るい未来が、というあたりがまた良いですな~。

  3. Misaリンへそうだねー。掘りたいときは掘ったほうがいいかも???何事も溜めるのはよくないかもねー。ネガティブに考えてもいいことないしさ。自分にもそう言い聞かせてるよー。洋子しゃんへなるほどね。底を抜けると明るい未来か。そういうまとめ方にすればよかったね(笑)。面白がってもらえて光栄よー。今思うと、この創作には最近影響を受けたことがぎっしりなんだ。

  4. キースさん、こんばんは~(*^o^*)コ(*^_^*)ン(*^O^*)バ(*^_^*)ン(*^O^*)ワーー!お疲れさまです。遅くなって、ごめんなさい(><)ひだまり、もうダメだと思ったことがあり、どん底から這い上がってきたひとりです。でもね、母も証言しているんだけど、ひだまりは小さい時から底抜けに明るかったみたいですよ~(^^;(^^;たぶんキースさんも~~よーし、ひだまりもブラジルに行ってみたいから、今夜から穴掘りを始めようかなwwまずは、キースさんの方に向かって堀進んでみようっと(*^_^*)

  5. ひだまりんへ笑顔が絶えない人って素敵だよねー。落ち込んだときは、穴掘って底を抜ければいいんだよね!はやくこっちにおいで!秘密のトンネルこっちからも掘り進むよー!

 

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